2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

六月十三日

母の状態はこの頃良くない。といって僕に何ができるわけでもない。僕はただ自分にできることをやるだけ。 自分に関していえば、良い方向へ動いていると思う。少なくとも以前よりもやりたいことをやってみることができるようになった。拙くても、失敗しても、…

六月十一日

ついダラダラと過ごしてしまうのをなんとかしたい。ダラダラしていると体は休まっているようで実は余計にだるくなる。逆に体を動かしている時のほうがかえって体も軽い。テキパキと過ごすよう心がけよう。(2012.06.11)

『読書感想文の本』大橋富貴子

1993年の本だからマア一昔前といっていいのかな。僕はそんな感じの本が結構好きだったりする。出てくる小学生の感想文を読むと、やっぱり取り上げられているだけのことはあるなあと思う。(2012.06.09)

『トウキョウソナタ』

先日見た『お引越し』のほうがずっと好きだった。 同じ家に住んでいるけれど、心は通い合っていない。ありふれたことかもしれないけど、だからこそ家族ってなんだろうと考えてしまう。見ながら、ハッピーエンドであってほしいなと思う自分がいた。それはたぶ…

六月八日

僕は自分に自信がない。なんていうか、自分の存在に自信がない。誰かといると、自分がその人にとって退屈な人間だろうと思えてくる。しまいには、その場に自分は邪魔な存在だという気になる。だから僕は誰かと一緒にいるのが苦手だ。(2012.06.08)

六月四日

「朝」 求人広告。「フラワーアレンジメント あなたのセンス生かしませんか?」 求人広告を手に部屋の布団の上に座っている僕の後ろ姿。 部屋の窓から見える青空。 散らかった机。 広告を入れた袋の中に重ねられているさきほどの求人広告。 たいていの物語に…

六月三日

「朝」 鏡に向かい歯を磨いている僕。顔は隠れている。 鏡に映った僕の顔。まだ眠たげな顔で歯を磨いている。 薄明るいリビング。寝転んで本を読んでいる母。 リビング。朝の日課の体操をしている僕。 ベランダから見た向かいの山。中腹に墓地がある。 リビ…

六月二日

「はっきりしない天気やね」 僕がエレベーターに乗ると、先に中にいた老男性が言った。 「ええ」 「天気予報では晴れや言うとったんやけど」 「あんまり当てにできないですね」 僕は下へと降りるエレベーターの窓からちらちら見える空を見ていた。 「雨、降…

『オヤジたちのウォーターボーイズ』

海外ドキュメンタリー。イギリスから妻の故郷スウェーデンへやってきた男性が語り手。スウェーデンに馴染むにはクラブ活動に参加するのが一番と語学の先生にアドバイスされ、彼は男のシンクロナイズドスイミング・クラブに参加することに。彼とそのクラブで…

『はじめてのおてつだい』ジャネット・マクネイル

「メアリーとかさの木よう日」と「ちいさいおてつだいさん」の二編からなっている。 「メアリーとかさの木よう日」・・・まずタイトルが好き。夕飯をお世話になるエミリー大おばさんが風邪をひいてしまったのでメアリーは大おばさんの代わりに買い物に行くこ…

『ピグルウィグルおばさん』ベティ―=マクドナルド

親が手を焼く子どもの行動をピグルウィグルおばさんが素敵なアイデアで解決していく。中山知子氏の調子のいい訳文でスイスイ読める。 最初と最後の話を除いて、物語の展開は、子どもの問題行動(ちらかし、けちんぼ等)に困る親→親が知り合いに電話で相談す…

『みんなで話そう、本のこと 子どもの読書を変える新しい試み』エイダン・チェインバーズ

ブックトークについて書かれた本。自分自身の読書体験の幅を広げることにも役立ちそうに思った。「読書すること」は「再創造」することという考え方は面白い。 この本は全体として教師(や大人)が「子どもたちが本についてよりよく語れるよう手助け」し、「…

ドラマ『あのひとあの日』

映像がよかった。画面から伝わる雰囲気が僕の好みだった。ところどころ疑問に感じる部分はあったけど、全体的には良かった。こういう空気のドラマ好きだなあって思いながら見た。 僕のこのドラマに対する高評価は、このドラマが今の自分の気分にぴったり合っ…

五月二十六日

人と話をしていると自分の頭の悪さを思い知る。でもそのことは苦ではない。それどころか学ぶことがもっともっとあるんだなと楽しく思う。まア、こういう気持もいつまで続くのか分からない。そんな気持があるうちにたくさん学ぼう。(2012.05.26)

五月二十五日

生きていくには「人間」であることに馴れなくちゃならない。(2012.05.25)

『動物は幼児教育の達人』吉村卓三

移動動物園の園長等を務めた著者による教育論。 著者の主張には大した裏付けもなく、思いが先行したいわゆる俗流教育論。ただ、動物とのかかわりが人によい影響を与えることがあるというのは僕自身かつて犬と暮らした体験からある程度納得できる。著者はもっ…

『メイおばちゃんの庭』シンシア・ライラント

読み終えて清々しい気持が残った。 内容は深刻な面もあるけれど、文体はそうではなく(どちらかといえば)ポジティブな気分で読み進めることができる。登場人物たちは少し典型的(類型的?)かなと思うけど、安心して楽しめる物語だった。(2012.05.19)

『おじいちゃんのカメラ』パトリシア・マクラクラン

初夏の晴れた日。玄関ポーチに出した揺り椅子に腰かけて、のんびりと寛いでいる。光と影のコントラスト、暖かい風、時がゆっくりと流れる。読んでいてそんなふうに気持のいい時間を過ごした。 母に置いていかれた少年が、同居する祖父母、姉や友人との関わり…

五月十八日

自分にもあり得たかもしれない過去を思って、時々胸が苦しくなる。どうして? という思い。泣きだしたくなる気持。(2012.05.18)

『いのちの器 人生を自分らしく生きる』日野原重明

著者は長生きで元気な医者として有名。この本は平成元年の本。 著者の医療や人間に対して真摯に向き合う姿勢が感じられた。その背景には長年医者として、また一人の人間として多くの患者と接してきた経験、豊富な読書体験、そしてキリスト者の両親から受け継…

五月十三日

健康に関する情報に基づいて自分の身体に「正しくない」部分があると判断して不安になりだすと、たった今までこの身体で特に問題もなく過ごしてきたということをつい忘れがちになってしまう。(2012.05.13)

五月十二日

昼、父と名阪上野ドライブインにある「おすみ」という店までホルモン定食を食べに行った。 白ご飯、アサリ汁、ホルモンとキャベツ炒め、漬物のセット。ご飯は大盛りサイズとはいえ980円は少し高いかな。でも、味は美味しかった。甘みのある焼肉タレ風のタ…

『知りたがりやのガン患者』種村エイ子

読んでいて元気をもらえる本。ガンの本だけどめそめそしていない(文体のせいだろう)。そして「知る」ということが、人が主体的に人生を過ごしていく上でいかに大切かを教えてくれる本だった。著者は良くも悪くも(?)言いたいことを言う人。それがこの本…

五月八日

真夜中のテーブルの上でフランスパンの切れ端がこれ以上ないくらい素晴らしく存在している。 何もしないことを楽しめるのは心にとても余裕のある証拠だ。 (2012.05.08)

『ビルギット』グートルン・メブス

姉であるビルギットは癌に侵されていた。そのことがわかってから一変した家族の姿を、まだ癌や死を大人のようには理解していない主人公の目を通して描いている。 ここにはまだ癌や死を「こういうもの」と頭で知っていない子どもの見方がある。それは時として…

『おはなしは気球にのって』ラインハルト・ユング

静かな穏やかな気分で読み進めた。あたたかくて悲しいところのある物語だったと思う。 大人になっても背が伸びず人目を避けて暮らしている主人公のバンベルトは、自分の書いた物語を熱気球にくくりつけて外へ放つ。物語がそれぞれにふさわしい場所を見つける…

五月五日

絡まってしまった心は解こうとして解けるものじゃないのだろう。太陽の熱が氷を融かすようにゆっくりと解けてゆく。不思議な力に導かれているかのようにひとりでに。でもその力の出所はやっぱりその人自身の中にある。そしてその様子は溶けながら光を反射し…

映画『お早よう』

長屋のような文化住宅で暮らす人々の人間模様。意図的に相手を誤解させるようなうわさ話を流す人がいたり、常によその家の目を気にしていなければならないような近所づきあいのある暮らしというのは、僕の目にはとても煩わしく感じた。ただ、そういう関係が…

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン

著者の自然との関わり方、自然に対する気持の持ち方などが語られている。甥である幼いロジャーを登場させることでちょっとした(けれども本質的な)教育論の要素も備えている。 著者の自然への向き合い方には共感するところが多い。ただ僕には著者の信念は少…

四月二十七日

午後、井平尾の湧水地「二ツ井」、春日神社と海住山寺を訪ねた。 「二ツ井」は「樫の井」と「柏の井」と二つの井戸があるからそう呼ばれている。どちらもよく澄んだ水で、触れるとひんやり冷たい。井平尾地区は一昔前の日本の集落といった風で、狭い路地、土…