『おじいちゃんのカメラ』パトリシア・マクラクラン

 初夏の晴れた日。玄関ポーチに出した揺り椅子に腰かけて、のんびりと寛いでいる。光と影のコントラスト、暖かい風、時がゆっくりと流れる。読んでいてそんなふうに気持のいい時間を過ごした。

 母に置いていかれた少年が、同居する祖父母、姉や友人との関わりの中で心の傷を癒し、成長していく姿が書かれている。(2012.05.18)