六月四日

「朝」

求人広告。「フラワーアレンジメント あなたのセンス生かしませんか?」

求人広告を手に部屋の布団の上に座っている僕の後ろ姿。

部屋の窓から見える青空。

散らかった机。

広告を入れた袋の中に重ねられているさきほどの求人広告。

 

 

 たいていの物語には主題があるということになっている。ところで人生に主題ってあるのだろうか。自分の過去を振り返ると、それぞれの時期にそれぞれの小さな主題を(時にはいくつも同時に)持っていたと思う。人生全体に主題があるのかどうか分からない。でも生きているその時その時にはなんかしらが必要なのかな。今の僕なら、どうやって自立するかとか自分はどんなふうに暮らしたいのかとか。

(2012.06.04)