『夢のつづきのそのまたつづき リッペルのぼうけん』パウル=マール

 お父さんとお母さんが外国へ行くので、ヤーコプさんと留守番することになったリッペル。読みかけの本をヤーコプさんに取り上げられてしまったリッペルは夢の中でその「つづき」を見るのだけど・・・。夢と現実とが混ざりあって展開するリッペルの日々。

 この物語の中で連続ものの夢を<つづき夢>と呼んでいるのだけど、僕は<つづき夢>だとはっきり分かる夢を見たことはない。ただ、「これ前にも夢で見たことある場所だ」ってことはある。夢の世界ってどうなってるんだろう。

 主人公リッペルと一緒にドキドキしたりワクワクしたり、時には腹を立てながら楽しんだ。エシュケおばさんのような存在がいることは子どもにとって――いや、僕ぐらいになったって――とても大切だと思った。(2012.04.27)