正しさ

起こることはただ起こるべくして起こっている。もし神の計画というものがあるとしたら、それはつまりそういうことだろう。ところが僕という人間は愚かだから、起こっていることが自分にとって都合のよいものならよしとし、都合が悪いならおかしいと考える。そして都合の悪いことをなんとか都合のよいようにしようともがき苦しむ。しかし、現実は僕の都合に関わらず起こるべくして起こっているのであり、それをよい悪いとする僕の判断こそが余計なのだ。すべてを有難いものとして受け取るということは、つまり僕の判断などうっちゃって起きていることをそのままに受け取るということである。よいも悪いも僕の都合などお構いなしに起こっているのだ。いや、よいも悪いもありはしない。すべてはただ起こるべくして起こっている。それは自然の法則であり、絶対なる法則である。そしてこの世界にとって、それだけが正しいのである。