2019-04-16から1日間の記事一覧

『十八歳、海へ』中上健次

中上健次は二冊目。僕はこの人の文章が好きだ。(2013.06.24)

六月二十四日

いつか出口のないように思えたこの部屋も、今ではドアを開ければ外の世界のある当たり前の部屋になった。ドアの向こうにあるのは沙漠でもジャングルの茂みでもなく平凡な日常である。(2013.06.24)

六月二十三日

過去を否定することは、とりも直さず自分を否定することである――高校生くらいの頃に買ったワイルドの『獄中記』の中にこんな一文があった。僕はそこに線を引いていた。すでにその頃から僕は過去を悔やんで生きていたのだった。その後、悔やまなくていいよう…

六月二十日

日記はいくら書いても仕方ないという気はする。結局のところ作品でなければ救いにもならない。(2013.06.20)

『ブッダの夢』河合隼雄・中沢新一

それなりに面白かった。全体的に中沢新一がよく喋っている。対談はやっぱり書き物よりも読みやすいところがありがたい。 ・・・僕はこの二人とも面白い人だと思うけど、ちょっと信用しないところはある。 (2013.06.20)