六月二十日

 批評精神には遊び心が必要だ。

 

 大人の目とか子どもの目とかそんなのはなくて、あるのは「わたしの目」だけ。だから子どもの目になったつもりで物事を見てみるなんて馬鹿みたい。そんな想像の子どもの目なんてほんとの子どもの目ではない。それよりも自分の目で見ること。大人とか子どもとか常識とかをできる限り取り去って自分の正直な気持を感じること。「わたしの目」で見たものこそほんとうに生き生きと息づいている。

(2012.06.20)