十二月二十九日

 この人は自分が俗物であることに気づいていなかった。でも指摘すれば認めた。「ええ、私は俗物ですとも。でも俗物でない人間なんてどこにいますか? 少なくとも私は自分が俗物だとしても、より良い人間になろうとしています。あなたのように自分は俗物ではないなどと思いあがってはいませんよ」(2011.12.29)