十二月二十七日

 水は流れる。でも、その水はじっとしていた。自らの美しさをずっとそこにとどめたいと願った。動かなくなった水は濁った。けれど、やっぱり水はきれいだった。悲しい美しさではあったけれど。(2011.12.27)