十二月十三日

 親と子の関係において、子に責任があるということは僕にはほとんど考えられない。勝手に産んだのは親のほうなんだから。

 

 精神的に自立する以前の子どもは、親もしくは養育者の無意識を映し出す鏡のようなものだ。子どもの問題は、すなわち親の問題だ。ところが多くの親はそんなふうには考えず、それを子どもの責任にしようとする。

 

 放任とか過保護とかそういう問題じゃなくて、肝心なのは親と子のあいだに信頼関係があるかどうかだ。

(2011.12.13)