未熟さ

 僕は今回の失敗で自分自身のこの仕事に対する姿勢の未熟さ、また自分という人間の未熟さを痛感した。そしてまた自分の愛の欠如についても。

 今回の失敗に対して一番良い反省があるなら、それは怪我をさせてしまった子に対して心から申し訳なく感じる心である。僕自身がそこまでの認識に到達しているとは言い難い。僕の反省はいまだ業務上の失敗としてのものに留まっている。何も感じないよりはマシだが、この仕事を続けていく上ではそれだけでは足りないだろう。この仕事には本当の意味で子どもたち、もっと言えば人間に対する愛情や思いやりが必要だと僕は考えている。けれど、僕にはそれが欠如している。そして、それを獲得するにはどうすればいいか分からないでいる。無論そういったものは一日や二日でどうにかなるものではないだろう。これは生き方の問題だから。