三月十一日

 この数日、何度か深い暗闇の底へ僕は沈んでいった。沈みながら僕は恐れを抱いた。と同時に、それとは別の意識はもっと深く沈もうとしていた。僕にははっきりと感じられた。この暗闇の底にはさらに深い闇が存在していると。(2013.03.11)