2019-04-15から1日間の記事一覧

『ポケットがいっぱいだった頃』中島らも

中島らもという人。実は読まず嫌いしてた。どうも僕には「関西人」というのに苦手意識があって、この人もまたそういう雰囲気の付いてまわる人だったから。 で、この本は単行本未収録のエッセイ、対談を集めたもの。内容は、まあ面白い。(2013.06.19)

六月十九日

映画『ゆりかごを揺らす手』 (2013.06.19)

六月十七日

あの日々の気持を今の僕はもう正確には思い出せない。どんなふうに孤独だったか、どんなふうに同世代や大人たちを憎み嫌ったか、どんなふうに夢見たか。 仕方のないことだ。人は過去に生きてはいられないから。 どうしようもなく変わってしまうこと。僕が「…

映画『真夜中まで』

真田広之が演奏シーン等において少しかっこつけすぎな感じはあったけど、雰囲気は好きだ。状況にリアリティがあるのかは分からないが、ハリウッド映画みたいなすごいアクションシーンはなく、そのことが作品の肌触り(?)にリアリティを与えていた。街の撮…

六月十六日

率川神社の三枝祭。 映画『おくりびと』 映画『わたしのグランパ』 (2013.06.16)

六月十五日

時間が戻せるなら戻りたい。だけど何度戻っても同じことを繰り返すだろう。生きるってそういうことだから。(2013.06.15)

六月十一日

僕は歩いていた。目的地もなく、ただ歩いた。夜だった。いつまでも夜が明けることはなさそうだった。静かだった。月はないが明るい夜だった。 『アッシュベイビー』金原ひとみ 『光あるうちに』三浦綾子 映画『ミシシッピー・バーニング』 映画『大いなる旅…

六月十日

もし人間よりもう一つ賢い連中が存在すれば、その時、彼らから見た人間は、今人間がチンパンジーやゴリラに与えている地位と変わらないものになるだろう。その時、僕らは特権的な地位を捨て一動物となる。 動物の佇まいというのはしばしば僕をその美しさでハ…

『法然の宗教 万民救済の原理』高橋弘次

図書館でパラパラと見たとき分かりやすそうだと思って借りたのだが、読みやすいことは読みやすかったが、分かりやすかったかといえばどうもいまひとつだった。(2013.06.07)

『誰もが聖書を読むために』鹿嶋春平太

キリスト教徒がどんな読み方で聖書を読んでいるかを解説。非信仰者の目から見ればそれはちょっとと思ってしまうところはあるが、信仰とはそういうものなのだろう。 キリストは魅力だけれど、神や三位一体とかを信じることは今はできそうにない。信じることが…

六月五日

地上のことなんて、僕の知ったことじゃない! (2013.06.05)

六月四日

真夜中の道路をホースがくねくねと這っていた。その両の口から絶えず吐瀉物を吐き出して。 その日、僕は一羽の鳥を見た。それは墜落した天だった。 (2013.06.04)

六月三日

『あした咲く蕾』朱川湊人 短編集。どれもいい話。自分のことが虚しくなる。 過去のことばかり考えるようになったらおしまいだ、と書いている人がいたっけ。でもこんな夜には過去のことを思わずにはいられない。 (2013.06.03)

六月二日

意味がないから虚しいのか、虚しいから意味が欲しくなるのか。 お釈迦様の教えは素晴らしいと思うのだけど、どうも芸術とは相性が悪い。 部屋の片隅の植木鉢から神経が生えてきた。 (2013.06.02)

六月一日

静かに深く呼吸を乱して。 その日僕は天使だった。病気持ちで、堕落して、情けない天使だった。 正しい人になる努力はすべきだが、正しい人になったつもりにはなってはならない。 ある朝、一人の中年男が寝起きの大あくびをしたところ、その口から緑の鳥が飛…

五月三十一日

結局は自分が救われたいということ。 『福音書をよむ旅』井上洋治 窓。無音の空に風船が浮かんでいる。 夜の底に横たわる聖霊(?)を僕が見たのはいつのことだったろう。 寝転がっていた男はふと目に入った物干しざおの洗濯バサミに恐怖を感じた。 かえるの…