十二月十五日

 大学に通っていた頃、通学途中の道で、自分と同じく通学している学生たちの中で、ふと立ち止まってしまいそうになることがあった。自分はどうしてここにいるんだろう。自分はここで何をしているんだろう。自分は居場所を間違えているんじゃないか。

 どこにいても自分が場違いな存在だという感じがつきまとう。同じ場所にいるのに同じ世界にいない感じ。(2010.12.15)