生の無意味

    また仕事が始まる。

    かつて毎日毎日学校に行くことが苦痛だったように、労働もまた苦痛だ。

    一体いつまで生き続けなければならないのか?  答えは簡単。死ぬまで。

    多くの人はどうやってこの生に耐えているのだろう?  生には何の意味もない。その意味のない生を死ぬまで続けなければならない。意味がないということは恐ろしいことだ。どれだけ欲望を満たしたところで、それは結局一時しのぎに過ぎない。満足の後には再び虚無があるだけだ。生まれてきたことがそもそもの罰なのだ。


    では、幸せになるにはどうすればいいか?  馬鹿馬鹿しいけど、それは幸せであることだ。幸せであるとはつまり今この瞬間に幸せである、ということ。何々があれば、とか、何々できたら、じゃなく今この瞬間に幸せになること。なんの条件もなしに。

    この、幸せである、は言い換えれば平安といってもいいかもしれない。