三月二十七日

「ここに置いてあるの、君の?」

「いえ、僕が来たときにはもう置いてありました。その時、女の子が一人ここにいたけど、彼女のものかは分かりません」

「そう。今度その子に会ったら、私が呼んでたって言っておいて。四年前の続きのことがあるから」

(2013.03.27)