三月二十五日

 弁護士とその助手がとあるお金持ちの女性の相談を解決するために屋敷を訪ねた。

 彼らは屋敷の庭へ案内され、広い牧場のような庭を見て回る。館内へ戻る間際、弁護士は木の柵の向こうに一匹の豚がいるのを発見した。彼が柵に近づくとピンクの丸々太った豚がやってきた。弁護士は木の柵の一部を取り外した。すると豚はそこから出てきた。その一連の行動を見ていた召使たちが騒ぎ出した。どうやら豚を放った弁護士を非難しているようだ。事態を把握した弁護士と助手が急いで屋敷を出ようと走り出すと、あちこちから召使たちが手当たり次第に物を放り投げてくる。ほうきや時計や石やらが弁護士と助手めがけて飛んできた。そのいくつかをまともにくらいながら彼らは屋敷を後にした。(2013.03.25)