三月二十一日

 昨夜の強烈な風が雨を引き連れた黒雲を吹き払ってしまった。眩しいくらいの青空。

 

 こんにちは。

 お元気ですか? 今日は突き抜けるような青空の下、僕はブルーな谷の底を散歩しています。

 

 「たとえば人間・たとえば無限」

 今から読み始めようとしている本の目次に印刷されたこの小見出しを目にしたら、とたんに泣きだしたい気持に駆られた。目の前にパァーッといろんな場所で繰り返されている人々の営みが喜怒哀楽が広がるようだった。

 「たとえば」という語のもつ強さ、広さ、深さ。見たことはないけど、『たとえば、愛』なんて昔のドラマがあったような・・・。たとえば、僕。

(2013.03.21)