四月十六日

 知らず知らずのうちに僕は眠っていた。

 目が覚めたとき、僕は大人になっていた。僕には泣くことしかできなかった。失った日々を思って。取り残された悲しみのために。

 僕の中に怒りが芽生えた。怒りは僕を破壊した。僕は僕の内部で砕けた。涙が僕の各部を伝った。

 やがて、長い夢の記憶が僕の日常を犯し始めた。(2013.04.16)