十一月二十一日

 午後、S寺へ黄葉を見に行った。S寺のあとZ聖天へ行ったがお休み。途中見つけたB寺へ行った。B寺はわりと高いところにあって、気持のいい空気だった。直前まで曇っていたり小雨だったりした天気がうまい具合に晴れたのも良かった。B寺を出て、S寺(最初のとは別)、E寺と見て回り、Kで和菓子を買って帰った。

 

 時々、どうしようもない気持。

 

 ランボーは潔かった。

 

 僕は中途半端だった。才能があるにせよないにせよ、一人の人間の生にとってはやり切ることこそ必要だ。僕は臆病だった。だからいつまでも引きずっている。

 

 手に入らないものを望むことこそ芸術だ。それは池上夏樹がコラムで書いているような理想じゃなくて、もっと非人間的な理想なんだ。

 

 犯罪と表現は似ている。どちらも自由を取り戻す試みだから。

(2011.11.21)