いっぷく

しほうをやまにかこまれたまちのひとつのいえのべらんだでひとりのにんげんであるとおるはたばこをすいながらくものすきまにあらわれたあおぞらをながめてたいくつしていたかれはなにもやりたいこともなくただぼんやりとすごしているのだったかれはなにをすればじぶんがたのしいかもわからなかったただむこうにみえるやまをおもいしぜんのなかにみをひたしたいとばくぜんとかんがえるのだがいかんせんさむいしいえをでるのもおっくうだなとおもうのだったかれがなんどめかのたばこのけむりをすおうとしたときだったたばこをくわえるためにあけたくちのなかにひかりのかけらがとびこんできたかれがあまりとつぜんのことにびっくりしているとかれのなかにはいったなにかがのどからあしもとへとからだのなかをすうととおっていくのかんじたかれはなにがおこったのかさっぱりわからなかったがきをとりなおすとたばこをくちにふくんだ