二月三日

 夕方から、母と春日大社の万燈籠を見学に出かけた。万燈籠の始まる時刻より少し早めに出て、志津香で夕食をとった。母は特製釜めしを、僕は大和地鶏釜めしを食べた。鶏の出汁がほんのりしみたあっさりした味わいの釜めしだった。食事を終えると、ちょうど燈籠に火の灯るころだった。道の両側に燈籠の並んだ参道は、思っていたより人の数は少なくて、静かな幻想的な雰囲気だった。歩きながら月明かりの明るさにも驚いた。

 春日大社のあと、興福寺の豆まきを見物した。こちらは鬼が出たり、鬼をやっつける毘沙門天が出たり、なごやかなイベント。見物人に向かって福豆が投げられる。僕は一つもキャッチできなかったが、母は三つ福豆の袋を手にしていた。その後、南円堂にお参りして、帰り道、中華料理屋で餃子を買って帰った。(2012.02.03)