網に覆われた空は

方形の眠りから覚めて、明けきらない夜の薄闇の中で呪文のように意味のない言葉をつぶやきながら、再び微睡の中へと帰っていく。再び目を覚ました時には肉体が意識され、それは床から離れることを拒絶するように重い。私は自らの意のままにならない、むしろ意そのものである肉体を少しずつ床から引き剥がし、座り、立ち上がる。

 

白い鈍重な箱に詰められて毎日私はどこに向かうのだろう。何を見、何を聞き、何に触れ、何を感じるのだろう。生は振り子のように反復しているだけなのか。本当には一日一日違う日々の、その微妙な変化を感じ取るだけの感受性を失ってしまえば、生はただ死へ向かう滑り台の坂にすぎない。

 

必要なのは跳躍だ。私を繋ぎ止めているのは鎖なのか、木の棒なのか、それとも細い糸なのか。それは私がそれをどう思うかによって異なるのであり、私を繋ぎ止めるものを裁断し、生を跳躍させるのは、ただ私の決意のみである。

 

 


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